雑駁記——藤沢図案制作所——

ざっぱく【雑駁】(名・形動) 雑然としていて、まとまりのないさま。「_な知識」「文明の_なるを知らず、其動くを知らず」〈文明論之概略諭吉〉

ALAN ドイツ1号戦車 F型


今年の初め頃に完成。ころん、としたフォルムがなかなかかわいい、重装甲の豆戦車です。ロシアのインジェクションキットメーカー、ALANの製品はこいつの他に2号戦車J型も持っていて(すいませんすいません。2号C型とか他にも持ってます)、この2つは足回りが共通ということもあって、「2号J型のウォーミングアップがてら、まずはさくっと1号F型から」みたいな気分でパーツを切り出し始めたのでした。結局、いくつか細かい工作もしてしまったのですが。

一番の難物だったのはフェンダー。車体側面に出入口だか脱出口があるために、中程で途切れているところがなんか好きなんですが、キットのガイドピン通りでは絶対に接着できないので、ここは現物合わせです。また、フェンダー上のスコップやワイヤーカッターなどの工具類も「これはちょっと」という出来なので、考証的に怪しいかもしれませんが、タミヤの「4号戦車装備品セット」のものを流用してます。また、車体後部の機関室排気口の部分を切り取って裏からメッシュを貼付けました。ここは実車写真を見るとひょっとしたら細い格子上の金属板の方が正解かもしれません。
などとそれなりに手を加えたわりに、(写真では見にくいですが)溶接痕の再現はしてません。めんどくさかったこともありますが、組み立て当初はストレート組みのつもりだったので、なにもそこまでやらんでもいいだろうと思ってたからです。本当です。
それからこのキット、前述の通り2号J型と足回りを共用するため、共通のポカがありまして、履帯(キャタピラのこと)と起動輪(ここでは一番前の車輪。ドイツ戦車は多分ほとんどが前輪駆動)のピッチが合いません。なので、いったん起動輪の歯を切り取って、履帯接着後に切り取った歯をつけ直さなくてはなりません。
また、デカールは水につけたらボロボロに崩れて、台紙からはがすことすらできなかったので、これもまたタミヤの4号D型のものを使いました。

砲塔のフィギュアはドラゴンの人。帽子だけタミヤのものに変えて、腕の角度を調整して乗せてます。その戦車長が見てるシェパードもこれまたタミヤ製。で、調子こいてベースも作ってしまいました。これ以降、今のところ完成品はゼロです。ううう。