雑駁記——藤沢図案制作所——

ざっぱく【雑駁】(名・形動) 雑然としていて、まとまりのないさま。「_な知識」「文明の_なるを知らず、其動くを知らず」〈文明論之概略諭吉〉

「くるりんポイ」の広告に便乗してみる


ごめんなさい便乗&PRネタ続いちゃいます。「くるりんポイ」です。
別にうちのお風呂にこれを取り付けたんでその使用感をリポート、とかそういうのじゃないですごめんなさい。
私、名古屋のリフォーム屋さんのダイレクトメール用にマンガを不定期で描いております。「家庭のリフォームについて、お客さんにもある程度知っておいてほしいこと」というのが基本で、これまでには「電気容量の契約を見直す前に、分電盤の割り振りを確認してみよう」とか「古いお風呂からユニットバスにするときの工事の過程」とか「家の大きさに見合ったガス給湯器をつけよう」とかいった内容で発行されております。「リフォームのための、インフォームド・コンセント」みたいなものかなととらえて描かせてもらっております。
で、今年の4月に出た分が、お風呂掃除についてだったんですが、その時に「くるりんポイ」のネタもちょっとだけ紹介してたわけです。前述したように、このマンガは「お客さんのためのリフォームの基礎知識」が主で、具体的な商品紹介といった、広告的な内容はやめようということなので「こんなのもあるよ〜」的な紹介にとどめているのですが。
その「くるりんポイ」、現在INAXトステム(要 Adobe Flash Player)がそれぞれTVCFを放映してます。「なんで??」と思ったらこの2社による共同開発だったんですね。ということで「くーるりん、くーるりん、くーるりん、ポイ♪」の鼻歌も同じなのかと。でも、一見CMの路線も似てるようなんだけど、個人的にはここはINAXの「勝ち」じゃないかなあと思います。基本はどちらもお風呂の残り湯を流して「くるりんポイ」が機能してるところを見つめながら例の鼻歌を歌ってる、という絵なんだけど、トステムの方は主婦がゴミがたまってく様子を一人で見てて、割と素直に商品を紹介してる(30秒版はさらに旦那さんが同じことをしてる)のに対して、INAXの方は同じくお風呂場で「くるりんポイ」を見てても、それを見てるのが主婦とINAXの社員(ガチらしい)の二人。そこに突然、旦那さんが「あんた、誰?」と問いかけると「ご安心下さい。INAXの森田です」。「ご安心下さい」って、何を安心しろとゆーのか。画面や台詞のトーンも含めて、微妙に「毒」を持たせてるように思いますし、その分、INAX版の方が印象に残るんじゃないかなと思うんですけど。
だから広告としてはINAXの方がよく練られてる、INAXの勝ち!って締めるつもりだったんだけど、これ競合商品てわけじゃなくて共同開発商品だったんだな。てことはどっちのCMが印象に残ろうが、「くるりんポイ」が認知されれば、例えばINAX版CMで憶えて近所のトステムの代理店に注文があったというケースでも、広告としては問題ないのかもしれない。INAX版の方が広告的には良くできてる、とは言ったものの、その「毒」が嫌と感じる人も確実にいるだろうしな。製品自体が共同開発だったように、広告も「どノーマルなトステム」と「ちょっとクセありのINAX」と、はじめから違ったテイストでお互いを補完するような戦略だったのかもしれない。考え過ぎかな?
まあそこらへんの事情はわかりませんが、この「くるりんポイ」、今のところ、この機能だけをつける工事はできないようですが、ユニットバスの全面的なリフォームのときにはご検討されてもいいんじゃないかと。その際、名古屋方面の方はマンガタイトル部分にあるリフォーム屋「(有)ミヤサカ」さんにぜひご連絡ください。ちなみにこの回のマンガ、「結局、楽なお風呂掃除の方法はないのか」と、お客さんには結構不評だったそうです。