雑駁記——藤沢図案制作所——

ざっぱく【雑駁】(名・形動) 雑然としていて、まとまりのないさま。「_な知識」「文明の_なるを知らず、其動くを知らず」〈文明論之概略諭吉〉

Dragon 1/35 Jagdtiger 完成、及び Panther F


夙川モデラーズコンベンション2008には、ALANの1号F型と、Dragonのパンターと、以前からちょこちょこ制作中画像をupしてたこいつを出しました。以前の書き込みでは「夏が終わるまでには完成させたい」とのことでしたが、結局完成した(=作業を打ち切った)のは昨年末のことでした。

念のために書いときますが、このタイプのヤクトティーガーは実在しません。つまり、ポルシェタイプの足回りで、プライマー地に迷彩をしてる上にツィメリットコーティングしてないタイプ、ということですが。なので考証上の不備はご勘弁ください。とゆーか、僕は戦車は好きですが戦争は全く興味がないので、考証とかってどうしてもぐだぐだなんですね。それが模型の世界を狭くさせているところもあるようなないような。

ベースには作りかけのまま長いこと放置してたケッテンクラートにも登場してもらいました。中学生の頃に、自分の小遣いで買った初めてのタミヤキットという、なかなか思い出深い一品です。ほとんどわからないんだけど、「もともとはジャーマングレイだった上に、ダークイエローとグリーンで迷彩塗装したものがところどころはがれて、下のジャーマングレイが見えてる」つもりの塗装をしてみました。このケッテンクラートのドライバー、僕の中では「チャーリー・ワッツさん」と命名してます。

兵隊さんはタミヤとドラゴンのもの。機銃を持ってシェパードとともに佇んでる人はドラゴン出身なんですが、この人の顔が秀逸で、とても塗装しやすかったです。機銃の銃身は5回くらい折ってます。ちなみに、車両の上で指差しながら、地図を持った戦車長(なのかな?)とからんでる人の人差し指も数回紛失しました。
 

さらに続きます。もうひとつの出品物、ドラゴンのパンサーF(旧版)です。これは基本塗装までは随分前にすませて、1年以上放置してました。で、油絵の具を使ったチッピング(いわゆるハゲチョロ塗装)の練習も兼ねて昨年秋頃に仕上げたものです。ストレート・フロム・ザ・ボックスで組立ててます。
なんでもこの旧版パンターF、イタレリのA型車体とドラゴンの砲塔を組み合わせてる関係で、一般的に組みにくいと言われてるようですが、個人的にはそうでもなかったような。車体後部に隙間ができたんでプラ板かませたような記憶もありますが、組立てる上で気になったことといえば、まあそれくらいです。ただ、モールドはなかなかシャープなんですが、どういうわけか、それがゆえに繊細さよりもひ弱さを感じるように思います。このあたり、模型としてのバランスがよくない、ということなのかもしれないです。

兵隊さんはタミヤの「ドイツ戦車兵小休止セット」から。フィギュアがいた方が、模型として「締まる」気がするのは僕だけでしょうか。
先日の展示会で、フィギュアの塗装(特に顔)がすごく上手い方がいたんですが、その方によると、なにしろ良い筆を使うことだそうです。あ、それと拡大鏡ね。
 
実は模型ネタは製作中(放置中)のものも含めて、それこそ積むほどあります。当面、模型ネタが続くかと思われます。あ、ついでに宣言。今年は新たな模型制作はしません。その前に製作中(放置中)のやつらを完成させるようにします。新たに買うとは思いますが。