雑駁記——藤沢図案制作所——

ざっぱく【雑駁】(名・形動) 雑然としていて、まとまりのないさま。「_な知識」「文明の_なるを知らず、其動くを知らず」〈文明論之概略諭吉〉

吉田美奈子 & 渡辺香津美 Duo Live at Billboard


写真と本文は何の関係もありません。
 
新春狂言に続き、こんどはお隣のビルボードです。
ここ数年、関西で行われる彼女のライヴをなるべく行くようにしております。今回は渡辺香津美氏とのデュオ・アルバム「NOWADAYS」のプロモーションといった趣でした。
香津美氏のギターのみの伴奏でのライヴを観るのは2回目。ただ、個人的には、それ以前に観た倉田信雄氏のピアノと彼女のヴォーカルによる、濃密な音楽のインパクトが未だに強いこともあって、やはりギター1本では力負けしてしまうような。また、アルバムリリースからそう時間もたってないせいか、ライヴにおいて各曲がこなれてない感も。まあ、このあたりは善し悪しというよりは好みの問題もあるかと思いますけど。
好みついでに言っちゃうと、香津美氏は大半の曲をエレキで演奏してたのですが、アコギやガットギターで弾いてた曲の方が良い感じでした。この辺りも香津美ファンの方はどう感じられたか興味深いところではあります。ジョニ・ミッチェルの「青春の光と影」や、「Lush Life」、「Opus de Funk」(これはエレキだったが)とかが良かったな。
でもそれらの新譜収録曲も、アンコールの「Liberty」でぜーんぶふっとばされた感じ。今回は正直、少々物足りない印象もあったのですが、最後の「Liberty」で良しとせねばならんでしょう(なんかいちいち偉そうな書き方で、感じ悪くてすいません)。
 
追記:吉田美奈子の歌声に、美空ひばりのテイストを感じたのは、決して僕だけではありますまい。