雑駁記——藤沢図案制作所——

ざっぱく【雑駁】(名・形動) 雑然としていて、まとまりのないさま。「_な知識」「文明の_なるを知らず、其動くを知らず」〈文明論之概略諭吉〉

夏も終わりですかね…

甲子園に行って以来、ちょっと体調を落としてました。
とはいっても下痢気味かなあといった程度のことで「まあ、夏だし、水もの多くとってるし、トイレの回数が増えたわけでもないし」と、特に気に留めてもいなかったのですが。
それが8月も半ばを過ぎたところでちょっと具合が変わってきました。尿路結石。下痢はカンケーないですけど。
 
ところで、今日の文章はすごく長いです。あらかじめ言っときますが、最近おしっこの色が濃いなあ等、健康上の心配のない方は、読んでもつまらないです。
 

8/16、日曜日の昼過ぎのことです。日々の雑事をすましてリビングで横になったら、お腹が痛くなってきました。
はじめは「下痢がひどくなったのかな?」と思ってたのですが、そのうちに痛みが左脇腹の方に移って、しかも痛みもひどくなってきました。
尿路結石の経験の無い方は、食あたりか何か、今までで一番お腹の具合が悪くなったときの腹痛を思い出して、その3倍くらいの痛みを想像してみてください。ともかくすっげー痛いです。そのうち寒気までしてきたのですが、そのときはまだ下痢による腹痛だと思ってたので、じっとして痛みが治まるのを待つことにました。
ところが一向に落ち着かない。ほどなく帰宅した嫁さんに正露丸を出してもらいそれを飲んだところ、一時的には痛みが引いたのですが、またすぐにぶりかえしてくる。
正露丸は先ほど飲んだ分で無くなってしまったので、嫁さんに近くのドラッグストアまで行って買ってきてもらい、ふたたび飲んでみたのですが、快方の兆しもなく、痛みは続くばかりです。
どうやらただの食あたりじゃなさそうだということで、やむなくタクシーを呼び、西宮市応急診療所に行って腹痛の薬を出してもらいました。とりあえずその晩は、それを飲んでなんとか寝ました。
 
でもさあ、大して診察するわけでもなく、単なる腹痛って診断で出してくれた2種類の薬のうちひとつはビオフェルミンだったんだよな。救急対応とはいえ、あんなんで2500円もとるのって、高いと思うの間違いかなあ?大袈裟に言えば誤診じゃん?
 
翌朝、昨晩の薬を飲んでから、痛みをこらえつつ近所の病院に行って、あらためて診察してもらいました。
内科の診察室の前のベンチに腰を下ろして名前を呼ばれるのを待ちます。早めに来たつもりだったのですが、すでに結構多くの人が診察を待っているようでした。それから、以前はテレビ(なぜかいつも「今日の健康」をビデオで流していた)と何冊かの「AERA」と絵本をいれた雑誌ラックが置かれていたのですが、それらが無くなっていました。
1時間くらい待ったでしょうか、診察室で問診をしてもらってるうちに、「結石じゃないかな?」ということで、尿検査とCTスキャン
そうこうするうちに、にぶい痛みで治まっていた脇腹が、前日の刺すような痛みになってきました。
その状態でふたたび診察室に呼ばれました。大判のフィルムに数コマに区切られた自分の脇腹の透過写真が写ってます。尿検査では血が混じってるとのこと。尿検査、CTスキャンのいずれの結果からも結石があることが判明しました。
左の腎臓から出てるチューブ(尿管ですね)の、カーブを曲がり切った辺りに白い影が映ってました。これが結石(これを送り出そうと尿管が煽動するために傷つけてしまい、腹痛を起こすのだそうです)。大きさは5mmくらいということで、これくらいの結石だと、自力で出すのだそうです。「早い人なら2〜3日で出るよ」とのことですが、先生の話を聞いてても脇腹が痛くてかなわんです。
ところで、以前、結石を衝撃波で粉砕する治療についてテレビで見たことがあるのですが、これは結石が自力で出せないくらいの大きさになったとき(1cm以上とか)にやるんだそうです。また、内視鏡とかカテーテルみたいに、ナニの先っぽからチューブを入れて、結石を捕まえてそのまま引っ張りだすという治療法もあるそうです。個人的には、これが一番やりたくないと思いました。
ともあれ痛みを押さえなくてはいけないので、点滴を打ことになりました。
 

ちなみに右の腎臓にも結石がありました。こちらは尿管に出て来てないので痛みはないんだけど、つまり、いずれまた同じ目にあうということか??
 
点滴を打つための部屋に入り、入り口に一番ちかいベッドに横になって、針を刺してもらいました。僕の他に点滴を射っていたのは小学生くらいの男の子と女の子。尿路結石の治療ではないと思われます(当たり前だ)。いずれもお母さんが付き添ってて、我が子を退屈させないためか、いろいろと話しかけたりしています。
ところで、近年は注射ってあまりしないのでしょうか?子供の頃は風邪をひいたときなどの治療といえば注射が定番だったのですが、最近は滅多に注射を射たれることはなく、ほとんど点滴になってます。いろいろと事情はあるんでしょうけど、腕に針刺して1時間近くもじっと横になるというのは、未だ注射以上に好きになれないです。
それはさておき点滴を始めて30分、痛みが治まる気配すらありません。むしろどんどん痛みが増してる気すらしてきました。加えて寒気もまたはじまりました。痛みと寒気ってなんか関係あるんでしょうか?よくわからないけれど、手足が冷たくなってるのが自分でもわかるくらいです。
しばらくすると看護士さん(別に看護婦さんでいいじゃんと思うのだが)が様子を見に来られ、続いて先生が来られました。
先生が仰るには、点滴が効かないようなら座薬を入れねばならん。それでも痛みが治まらないようなら、もっと強い痛み止めを使うことになる。ただ、かなり強い薬なので(モルヒネとかそんなのかな?)、そうなると入院してもらわなくてはならん、ということでした。
入院するんだったら大部屋でかまわないよねとか、携帯を家に置いてきたので一度帰宅してから入院してもかまわないかとか、やりとりをしているうちに、どうやら先ほど入れた座薬が効いてきたようで、痛みが徐々に治まってきました。数十分後、数日分の錠剤と座薬をもらって帰宅しました。
 

それから一週間くらいは、痛み出したら、薬を飲むか座薬を入れるかでしのぐことができました。とはいえ、痛くて錠剤も効かないので座薬入れたいんだけどデカい方がまだ出てないからトイレ待ちで痛いのガマンとか、もろもろのタイミングがあわなかったりするとなかなかつらかったりして大変でした。
尿路結石について調べてみると(つくづくネットって便利ですね)、石を出すためには水を飲んで小便をじゃんじゃん出すしかないみたいです。1日あたり1.5〜2リットルが目安とのことで、冷やした麦茶とかだと下痢しそうなんで、常温のお茶とか水とかを飲むようにしました。でもまたこれが、1リットル近く水分とるとコップを口に近づけると気持ち悪くなってくるというか、さすがにいいかげん飲みたくなくなります。よく言われることだけど、ビールって不思議ですなあ。短時間で1リットルなんて楽勝だもんね(最近はキツいかも)。
 
これまで大した怪我や病気の経験がないのでよくわからなかったんですけど、痛みというのは体力を消耗するのだということを身を以て知りました。
結局、お腹が痛くなってからは、痛みの治まった頃合いを見計らって少ない仕事を進めるのがせいぜいで、残暑見舞いでも出そうかと思ってたにもかかわらず、そちらの方は大幅に遅れてしまいました。
尿路結石とはなんの関係もない女の人のイラストは、残暑見舞い用に描いたもの(ボツ含む)です。
 
最後に痛みが来たのは今週の水曜日の晩のこと。その後、痛みは無くなりました。昨日、金曜の午前中に病院に行って聞いたところ、たまたま痛くないところに石があるのか、膀胱まで石が来たのか(膀胱に入ると痛みは無くなるのだそうです)はわからん、ということです。ともあれ「早い人なら2〜3日で石は出る」はずなので、僕は遅い口のようですね。
8月29日現在、痛みはありませんが、石はまだ出て来てません。