雑駁記——藤沢図案制作所——

ざっぱく【雑駁】(名・形動) 雑然としていて、まとまりのないさま。「_な知識」「文明の_なるを知らず、其動くを知らず」〈文明論之概略諭吉〉

HAPPY MODELING The K2C


「K2C」が微妙に揃ってないのはワザとです。ホントですよ。
 
そんなわけで、模型製作同好会「HAPPY MODELING The K2C」のマークでございます。
これですね、誰も理解ってくれないと思うから自分で言いますけど、
すごくいろいろ考えたし、納期がグダグダだったのを除けば、仕事並みのスタンスで作ったですよ。

設定した条件は、こんな感じです。

  • 模型趣味の同好の士の集まりである
  • メンバーの製作する模型のジャンルは多岐にわたるので、ミリタリーイメージとか、キャラクターもの等、特定のジャンルのみを連想させない方が望ましい
  • ロゴマーク」ではなく、あくまでもマークとしてシンボリックなものを作成する

で、当初、単色でこんなのを作ってみたんです。

 
ここらへんで別にいいかなあと思ってたんですけど。
ただ、それから何度か例会と称する飲み会を重ねるうちに、「名称のメイン表記は『K2C』だけど、『Happy Modelingの気分』をどこかに反映させたいなあ」などと生意気なことを思ってしまい、そこからまたいろいろと考えだしたわけです。
 

ホントなんだってば。
 
で、静岡ホビーショーまで残りの時間があと僅かとなった頃に、行き着いたイメージコンセプトのひとつが「レトロ」とか「レトロフューチャー」だったのですね。
第二次大戦の戦車や航空機をはじめとして、模型として商品化されるアイテムの年代が20世紀初頭のものが比較的多いということもあったんですが、実は1920年代の工場__大量生産とはいえ出来は職人の手仕事に依存されるような、鋳物の工作機械がどんと置いてある工場__のマークみたいなのを意図してます。なんか、その時代って、工業製品に対して明るいイメージがありそうじゃないですか。「機械化」とか「製産」とか「未来」とか「文明」に対してポジティブなイメージを持っていそうな。それと、規模は違えど「モノを作る」ってところが共通してるんじゃないかなあ、ということもありました。
それから、これはデザイナーとして少々恥ずかしい話ですけど、ちょっとだけ、生意気にもネヴィル・ブロディの作りそうなマーク、ってのも意識してます。ホントにちょっとだけです。ごめんなさい。
(でも、レトロ・フューチャーっつったら、どうしてもそうなりますよね。日本だとまずは仲條正義さんかな?)
まあ、僕がやるとあそこまでエッジの効いたものは作れないし、どうしてもデザイン的に緩くなってしまいますが(ひとえにそれは僕の技量の問題なのですが)、その緩さが同好の士のマークとしてはいい塩梅なのではないかと、都合良く解釈しております。
 

単色バージョンも用意してありますの。どこで使うかはわかんないけど。
 
ホントはこれも静岡行く前にきちんと記事書いて、メンバーのみなさんからも各々紹介してもらってたらよかったのになあと重ね重ね後悔。
ともあれ、模型作りがいつでもHAPPYでいられたらいいなあと思う次第でございます。