雑駁記——藤沢図案制作所——

ざっぱく【雑駁】(名・形動) 雑然としていて、まとまりのないさま。「_な知識」「文明の_なるを知らず、其動くを知らず」〈文明論之概略諭吉〉

西宮市大谷記念美術館 ―イタリア・ファエンツァが育んだ色の魔術師― グェッリーノ・トラモンティ展


大谷記念美術館で開催されているグェッリーノ・トラモンティ展。全く知らない作家だったし、加えて告知のポスターも内容がいまひとつよくわからないものだったのですが、なんか興味をひかれて(そういう点から言えば告知ポスターは成功ですわな)行ってきました。
しかしまあ言いにくい名前ですね。グェッリーノ・トラモンティ
展示は、彫刻・陶芸・油彩など、多岐にわたる作品が、ほぼ初期から晩年に至るまでの年代順にまとめられていて、トラモンティさんのことを全く知らない僕でも興味深く観ることができました。
特に(おそらくメインコンテンツであろう)、マヨリカ土をベースとしたガラス釉によるカラフルな陶器―要するに大きな絵皿たちなんですが―の殆どが、独立した高さの異なる展示台に置かれてリズミカルに展示室を占拠しているさまは、作品のカラフルさと相まって楽しい光景でした。
会期は4/7から5/27までなので、↑この文章じゃなんだかわからんという方は、ぜひご覧になることをお薦めします。
 
以下の写真は行きしなに撮った夙川の桜。
一枚目に見える橋は先日まで工事をしてました。「子どもたちの安全のために手すりを追加します〜」とかの無粋な改悪工事ではなく、補強工事(それも目立たないような)だったようで、ちょっとほっとしてます。