雑駁記——藤沢図案制作所——

ざっぱく【雑駁】(名・形動) 雑然としていて、まとまりのないさま。「_な知識」「文明の_なるを知らず、其動くを知らず」〈文明論之概略諭吉〉

TAMIYA 1/35 SIMCA 5 STAFF CAR (GERMAN ARMY)

2013年が開けたとたんに体調を悪くして、今のところ小康状態であります。
なんかもいろいろと年明けからヤバイんですけど、2013年一発めは模型の完成品です。
 

 
タミヤのシムカ5というイタ車のドイツ軍仕様。
僕にしては珍しく、発売から間もなく作ったので、正確には2012年の作ですけど。
さらに僕にしては珍しく、ほぼ一週間で完成しました。
このキット、ディテールアップなどというヨコシマなことを考えなければ、パテいらずで完成させられます。
また、思うところがあって、塗装は全て筆塗りで行いました。
要するに、まったくのストレート組みであります。
 

 
思うところというのは、ニッパー、カッター、接着剤といった、最低限の道具と
タミヤアクリルの筆塗りで作ってみよう、というトライです。
趣味としてがっつり取り組んでいない人が
「ちょっとプラモデルでも作ってみようか。でもなるべく綺麗に完成させたい」
と思ったとき、どんな具合に仕上げられるだろう、――いわゆる”初心者セット”で、どこまでできるだろう――ということを試してみたわけです。
ちなみに初心者セットなので、エアブラシも缶スプレーも無し、です。
 

 
塗装は、タミヤアクリルのXF63ジャーマングレイを原色のまま平筆でざざっと。3〜4回くらい重ねました。
十分乾燥させてから、スミ入れ塗料でウォッシングをしたのですが、これは薄めのエナメル塗料のため、アクリルの塗膜が侵されて何ヶ所かハゲちゃいました。ウォッシングは手早くしましょう。
ライト等を塗り分けたあと、仕上にウェザリングマスターのAセットを少々使用。
いつもはパステルをつかっていて、ウェザリングマスターは今回初めて使ってみたので、いまひとつ思うようにいきませんでした。
 
とりあえず、やってみて思ったこと。
”初心者セット”で仕上げるのは、とっても難しかったです。
組み立てはまあいいとして、大変なのは塗装。
せめて、ベースになる色くらいは缶スプレー吹いた方が早くて綺麗にできるし、
仕上にクリアを吹けば、少々の色ムラは押さえられるもんです。
しかも昨今はすっごく出来の良い完成品がフツーに売ってるから、そういうのを見るとどうしても求める完成度が高くなっちゃうし…
今ドキ、「ちょっとプラモデルでも作ってみようか」なんてノリでは作れないものなのかなあ、と
少々考えてしまいました。