雑駁記——藤沢図案制作所——

ざっぱく【雑駁】(名・形動) 雑然としていて、まとまりのないさま。「_な知識」「文明の_なるを知らず、其動くを知らず」〈文明論之概略諭吉〉

映画「マトリックス」雑感

●物語中のそこかしこで様々な選択――二択――を迫られてるんだけど
 とどのつまりは「信じるか/信じないか」の選択につきるのだな。
 
●「暴力によって奪われた命を愛の力で取り戻すキセキ」というのは
 すっかり陳腐化した感があって悪いけどウンザリした。
 これって、今だからということではなく、公開当時も既にそうだったのではないかな?
 元凶は「ドラゴンボール」だと思うんだけど
 物語にとって”命”ってアイテムはすっかり安っぽいものになっちゃったよね。
 だって話の途中で重要なキャラクターが殺されても
 「どうせこの一件が片付いたら生き返るんだろ?」って思って見てるでしょ?
 
●そういやこの映画、「ドラゴンボール」をはじめとした
 日本のマンガの借景がそこかしこに見受けられましたね。
 かと言って、「それゆえ、Cool Japanがどうのこうの」などとはちーっとも思わないけれど。
 

 
↑ FUJICCOさんのマトリックス
まだ病み上がりなので体を反らすことができない、と
本人は不満そうです。