雑駁記——藤沢図案制作所——

ざっぱく【雑駁】(名・形動) 雑然としていて、まとまりのないさま。「_な知識」「文明の_なるを知らず、其動くを知らず」〈文明論之概略諭吉〉

福永武彦 「廃市」自装版


 
ひさびさのリメイク本です。
昨年、表紙をバラしたまま放置していたA5ハードカバーと文庫本の2冊の自装版。
とにかく白い本にしたいなあと思ってたのですが
なかなか紙を決められずに不本意ながら放置したもの。
結局手元にある紙を使ったのですが、何ですかねこの紙わかんないや。
背表紙は共通の短冊を貼付け、
表紙はあえてタイトル等は入れず、自作のイラストをはめこみました。
ちなみにA5ハードカバーと文庫本では収録作は異なってて、文庫の方が多いです。
でもって、A5ハードカバーの方は旧字体・旧仮名遣いなので
厳密には、それぞれ「廢市」と「廃市」ということになります。
 

 
大林宣彦監督の映画「廃市」(これが実に素晴らしい)を観てから読んだ小説だから
文庫本の方(正確には「廃市・飛ぶ男」)は購入して30年になります。
 

 
もとは並製のものをハードカバーの文庫にする際に丸背にしてみました。
 

 
A5ハードカバーの方は昨年、京都の古書店で購入したもの。
やはり「単行本」と呼んだ方がしっくりくる時代の書籍です。
既にボロボロだったのでかなり安価で入手できました。
 

 
それぞれ単体の写真だと、どちらが単行本だか文庫本だかわからないですね。
こちらも元は角背だったものを丸背にしてみました。
 
ところで、福永武彦って、もちろん「純文学」の作家なんだけれど、
彼の小説に出てくる女性って、思いっきり「萌えキャラ」だよなあと
前々から思ってるんですが、同意してくれる人とかいないかしらん?