雑駁記——藤沢図案制作所——

ざっぱく【雑駁】(名・形動) 雑然としていて、まとまりのないさま。「_な知識」「文明の_なるを知らず、其動くを知らず」〈文明論之概略諭吉〉

タウンページの新聞広告を見た

バンドの練習から帰ってきて、昨日付けになった朝刊を開いたら、タウンページのカラー刷り全面広告が目に入りました。曰く「電話帳って誰が どんな時、使ってるの?」ううむ、なかなか正攻法のコピーですね。以下、画面をいっぱいに使ってリードが続きます。いろいろ書いてあるんですが、結局「ネット検索でじゅうぶん間に合うんですけど」で全てチャラなんですけど。
とりあえずリードコピーから引用しますと、

  1. 電話帳の利用率は全国で75.5%(「2006年タウンページ利用実態調査に基づく」だそうな)
  2. 用途としては暮らしの中での問題解決。病気やケガ、水まわりや電気機器の故障、ペットの病院やパソコンの故障、リフォーム、リサイクルの利用も増加中
  3. 地元情報に強い
  4. 営業時間や地図など、わかりやすい電話帳広告はよく参考にされる
  5. 「NTTの」電話帳に載っている、ということが安心感につながる

だそうです。ホントかよ?てゆーか、「電話帳がどんな時に使われているか」は、よーくわかったとして、「誰が」使ってるかはまったく書いてないぞ。
うちの事務所も電話ひいた当初は、広告はさすがに出してないまでもタウンページに番号だけは載せてました。そのおかげで何の用もない営業電話はかかってくるわ、営業FAXがだらだら流れてくるわで1年で番号の記載を辞めました。特にムカついたのはFAX。紙もトナーもこっち持ちなんだよ。断りもせずに送ってくるんじゃねえよあほんだら。まあそんなのってタウンページだけじゃなく、Yahoo電話帳のようなネットのサービスでも起こることでしょうけど、自分の場合はタウンページが直接の要因だったんで、どーも印象が悪いんですよすみませんね全く。
考えてみるとタウンページのCM、よく見ますね。さらにこの新聞広告。だけど「利用率75.5%」なんて言ってても、広告主はどんどん減ってるんだろうなあ、ここまでしないとなかなか掲載の依頼ないんだろうなあなんて下衆の勘ぐりの一つもしたくなっちゃいます。でも、「お役にたってますよー!」ってただ連呼してみたところで、例えば我が家の場合、電話帳なんて1年に1回開くかどうか程度なんですけどね。そのくせ重いし。邪魔なだけなんですよ。あくまでも我が家の場合、ですけど。
だいたい利用率75.5%なんて数字、母数がわからないんじゃ信用できないし、なにより最大の競合であるネット検索に対してどうだ、っていう数字ださなきゃ意味ないんじゃないでしょうか。自前で「iタウンページ」なんてサイトも持ってるんだから、それこそ「iタウンページより電話帳の方がよく利用されてますよ」ってなアピールしないと説得力ないんじゃないかな?そんなことできるかしらん?
いずれにしても、携帯端末も含めたネットサービスに対するアドバンテージがアピールできない限り、そんなに広告主獲得できないんじゃないかな。まあ、上に挙げられてる用途(水まわりの工事、ペット関係、リフォームなど)を見ると、ネットの利用度の低いであろう、高齢者向けの商売を対象にしてるようにも思われますが。