雑駁記——藤沢図案制作所——

ざっぱく【雑駁】(名・形動) 雑然としていて、まとまりのないさま。「_な知識」「文明の_なるを知らず、其動くを知らず」〈文明論之概略諭吉〉

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

谷崎潤一郎 「卍」 函の修復

「卍」は好きな小説だ。 内容はけして健全ではなく、とは言え当時は攻めていたであろう内容も、今の目からみればそれほどでもない点もあろうけれど、読み物としての面白さは今でも全然損なわれていないと思う。 なにより小説の舞台がうちの近所というのが、…

「創作展 感じるパッケージデザイン展」 関西展、終了しました

そもそも展覧会の期日等をろくに書いていなかったかもしれないけれど、京都の嶋臺ギャラリーにて10月4日より開催されていた「創作展 感じるパッケーデザイン展」、10月11日の最終日を無事迎えることができました。 ご来場くださった方、行くことはできなかっ…

「創作展 感じるパッケージデザイン展」 Come Together(解説編)

「シュッとしたもの」というのは、関西でデザインの仕事をしていると、よく出てくる言葉じゃないかなと思う。 もちろん、そうでないもの、例えば、親しみやすいものとか、楽しいものとか、フワっとしたものとか、他にもいろいろあるだろう。けれども、それら…

「創作展 感じるパッケージデザイン展」 2 (検討篇)

天面のみをずっと作っていたが、ようやくこのあたりから箱として作りとか寸法とかを決めていく。真ん中のものがここでは一番古く、まだ通常の蓋と身箱の前提で考えている。この真ん中のものはティッシュの箱に見えて仕方がない。天地左右の比率やスリット群…

「創作展 感じるパッケージデザイン展」 1 (試作篇)

JPDA(日本パッケージデザイン協会)の企画展。 僕としては、「言葉はなくても伝わる」という言葉にこだわっていてはどうもならないので、とりあえず何か作ってみることにした。 コンセプトワークというのは、言ってみれば「概念の言語化」だ。言葉によって…