雑駁記——藤沢図案制作所——

ざっぱく【雑駁】(名・形動) 雑然としていて、まとまりのないさま。「_な知識」「文明の_なるを知らず、其動くを知らず」〈文明論之概略諭吉〉

日本パッケージデザイン協会の展覧会「日本を包む」大阪展 もうすぐ開催

9月に東京・渋谷渋谷ヒカリエで行われた日本パッケージデザイン協会の展覧会「日本を包む」の大阪展も間もなくというか今月の26日から、梅田のブリーゼブリーゼ1Fで開催。
 
今回は「箱」にこだわって制作してみたのだけれど、自分が考えるようなコンストラクションなら誰かが既に作ってるのではないかと、ひたすらそれが不安だったりする。
 
ちなみに、一枚の紙を折り曲げて組立てることで出来上がるというのが密かなポイント。これをネタにワークショップも年明けに開催予定。
 
てゆーか今年一回も更新してなかったのか…
 
こちらインスタグラムのオフィシャル
 
 

「川内原発1号機 きょう午前 再稼働へ」


 
だそうです。詳しくはこちら。
 
このところ思うのですけどね、
原子力発電所」とか「原発」とか呼ぶのやめて
「核発電所」とか「核発」って呼ぶようにできませんかね?
できれば略称は無いほうが望ましいですけど。
 
「原子の力で電気を起こす」ことと
核分裂によって電気を起こす」って、同じことを言ってるようだけど、なんか違うような。
原子力は良い力で、核は悪い力」といった使い分けを暗にしてるような気もするし。
 
なんつーか、「原子力」と呼ぶことで、
語感の面で本来のヤバさから逃げ道作ってる感じがしてならないんですよね。
やっぱりどれも「核」ですよ、「核」。
 
ということで
「『原子力』を『核』に言い換える運動」が浸透していったらいいなあ、
と、そんなことを書いてたら
内核発電所1号機が再稼働はじめちゃったようです。
 
後始末を先送りにすることで「低コストで発電できる」とのたまい、
実のところ核兵器と元を同じくする電気が、また巷に流されるようです。

「第15回 楽展」のお知らせ


 
もう明日で終わってしまうのですが、今年も長堀通りのギャラリー、キャナル長堀で開催されている「楽展」に参加させていただきました。
 

 
今回は以前にちょこちょこ紹介してました自装本を何冊かと、冒頭の「酒九態」(全部「酒」という字です)、それからブローチを展示させていただいてます。
 

 
こちらがブローチ。なにしろ、がん撲滅チャリティなので、ご購入いただけるとありがたいです。
 
いずれにしろ、こういうことはもっと早く書かなきゃいけませんね。

福永武彦 「廃市」自装版


 
ひさびさのリメイク本です。
昨年、表紙をバラしたまま放置していたA5ハードカバーと文庫本の2冊の自装版。
とにかく白い本にしたいなあと思ってたのですが
なかなか紙を決められずに不本意ながら放置したもの。
結局手元にある紙を使ったのですが、何ですかねこの紙わかんないや。
背表紙は共通の短冊を貼付け、
表紙はあえてタイトル等は入れず、自作のイラストをはめこみました。
ちなみにA5ハードカバーと文庫本では収録作は異なってて、文庫の方が多いです。
でもって、A5ハードカバーの方は旧字体・旧仮名遣いなので
厳密には、それぞれ「廢市」と「廃市」ということになります。
 

 
大林宣彦監督の映画「廃市」(これが実に素晴らしい)を観てから読んだ小説だから
文庫本の方(正確には「廃市・飛ぶ男」)は購入して30年になります。
 

 
もとは並製のものをハードカバーの文庫にする際に丸背にしてみました。
 

 
A5ハードカバーの方は昨年、京都の古書店で購入したもの。
やはり「単行本」と呼んだ方がしっくりくる時代の書籍です。
既にボロボロだったのでかなり安価で入手できました。
 

 
それぞれ単体の写真だと、どちらが単行本だか文庫本だかわからないですね。
こちらも元は角背だったものを丸背にしてみました。
 
ところで、福永武彦って、もちろん「純文学」の作家なんだけれど、
彼の小説に出てくる女性って、思いっきり「萌えキャラ」だよなあと
前々から思ってるんですが、同意してくれる人とかいないかしらん?