2010.12.9 Eddi Reader at Billboard Osaka
全く持って失念していたのだけれど、この日はJohn Lennonの命日ではないですか。いやまあ何の関係もないのですが。
2度目のエディ・リーダーのライブ。
そもそも「歌の人」だと_即ち、よほどの駄曲でない限り、ある程度の満足は与えてくれるだろうと。ある意味失礼な見解ではありますが_思ってるし、ガラっと音楽性が変わるタイプの人ではないので、「今回はどんなことをやってくれるのだろう」という期待は特にもっていなかった。
まどろっこしい言い方だな、要するに、「ま、前回と同じようなもんだろう」と、大した期待も無しに観にいったのだった。
ところが(なんとも月並みな展開で申し訳ないのだけれど)、今回の方が良かった。
同じ会場で演ったことによる「慣れ」が良い意味で余裕になったのだろうか?大きく変わったところは無いのだけれど、確かに質が高くなっていた。
ホント、なにがそう感じさせたのだろう?実のところ、上手く歌いこなせていない曲もあったのだけれど、それが逆にある種のリアリティを感じさせる力に変わってすらいた。褒め過ぎだろうか?いやいや、ホントにそうだったのだ。
ちなみに衣装は、前回のオリーブ少女的(古いなあ)なものから、シックな黒いドレスになり、随分とイメージが変わっていたけど。
バックのミュージシャンは、アコーディオン、ウクレレ、ウッドベース、アコースティックギター。パーカッション等のリズム楽器は一切無いのに演奏はタイト。エディ自身がギターを持つ曲も増えてたかもしれない。この方が、歌がうまく伝えられると判断したんだろうと思う。
MCでSusan Boyleのことを話してたけど、エディさんの方が年上なんだってさ。ちょっとビックリしました。
フェアグラウンド時代の曲は「Allelujah」「Moon Is Mine」と「Perfect」だっけかな? あれ、「Allelujah」演ったっけ?ともかく、前回より少なくなっていた。でも特に文句は無い。
「Perfect」をサプライズ的に始めるのは多分お決まりなのでしょうね。
説明も予備知識も言い訳もない世界。
演奏者がいて、音楽があって、空気が震える。それだけのことに質の高い低いがあることが不思議と言えば不思議なものだ。ともあれ、この歳で人の歌を聴いてこーんなにじんわり感動できるとは、あらためて自分でも意外だった。