雑駁記——藤沢図案制作所——

ざっぱく【雑駁】(名・形動) 雑然としていて、まとまりのないさま。「_な知識」「文明の_なるを知らず、其動くを知らず」〈文明論之概略諭吉〉

GUYATONE/ZOOM BOX


 
エレキギター、中でもロックをやるとなると、歪み系のエフェクターのひとつくらいは持ってると思います。
で、僕の持ってる歪みモノが、このGUYATONEのディストーション、ZOOM BOXであります。
これはですね、中学を卒業して間もない3月の終りに、名古屋市は天白区(多分そうだよね?)の、わんわん植田店というYAMAHA系列の楽器店で3,000円で買いました。試奏なんてしちゃいません。当時の自分にとって初めてのエフェクター。よくわからんまま、とりあえずディストーションでしょう、てな感じの中で唯一手持ちの予算で買えたのがこれだっただけのことです。当時でもこの値段は安いです。おそらく処分品か、この時点で既に中古品だったんでしょうね。そーいえば箱も無くてそのまんま持って帰ったな。それ以来26年。まさかこんなに長い付き合いになるとは。
特筆すべきところは、何しろその間、全くの故障知らずというところでしょう。このあと間もなく、どこだったかのフランジャーも買ったんですけど、それは2、3年で音出なくなっちゃった。このZOOM BOXは、26年間、トラブルの類いは全くありません。とにかく丈夫です。とはいえ、手放すことなく、ずっと持ち続けているからといって、別にこいつのことを特に気に入ってるとかいうわけでもないです。大学の頃にこの手のチープなエフェクターが好きだという後輩が、やけにこれを欲しがってたんで、あげるつもりでいたんですが、なんやかんやで渡す機会を逸してしまいまして。だから、そのとき彼にあげてたら、それはそれで別に何とも思わなかっただろうし。
操作系は音量と歪みの効きしかノブがない。ともかくシンプルです。まあ僕自身もリード弾くときにちょっと押しがほしいなって感じで使うだけなんで、ノブの位置も写真にあるようにどちらも10時〜11時のあたりでしか使ってませんが。
インプットジャックにシールド挿すとランプがつきます。つまりエフェクトの ON-OFFはわからず、電源のON-OFFしかわからない。ときどきこれは困ります。あ、それと、電池交換のときはBOSSの製品みたいにペダル部分だけ開けられるとか、電池ボックス部分だけ蓋があるとかの気の利いた仕様ではないので、ドライバーで裏蓋まるまる外さないといけません。
でも考えてみると、それくらいしか気に入らないとこも特にないんですよね。使い勝手に多少の不満があるとはいえ、これまでずーっと使ったっつーことは、出音そのものについては、それほど問題感じてなかったってことだし。前述したとおり、今はそれほど変化つけることなくワンパターンの使い方ですが、これ一個で、クランチからサステイン効いた歪みまで結構出せちゃうんです。去年、いっときBOSSのDS-1っていうディストーションを使ってみたんですけど、なんか歪み加減は極端にキツいし、音の芯が無いというか、ボワボワーってな歪み方に感じられて、DS-1の方が僕には使いづらかった。てなわけで、また最近はグヤのこれ使ってるわけです。