雑駁記——藤沢図案制作所——

ざっぱく【雑駁】(名・形動) 雑然としていて、まとまりのないさま。「_な知識」「文明の_なるを知らず、其動くを知らず」〈文明論之概略諭吉〉

はだいろ

さて、塗装の話。
以前、Kzさんに「組み立てと塗装とどっちが好きか?」と訊いたところ、すかさず「塗装!」と答えたことが妙に印象に残ってるんですが(実際上手いのだな)、僕はどうやら塗装が苦手なようで、なかなか手が進まないです。
とくに、兵隊さんの肌色。先日、K2Cで集まったときにも(などと、さらっと紹介)ちょっとそんな話になったんだけど、肌の色っつーのは、ホントわからん。黄色くなりすぎたり、赤くなったり、明るすぎたり暗すぎたり。なかなか思うような感じになってくれないのですね。
それと、最近のフィギュア制作事情として、戦車にたがわずディテールの作り込みがすごいんですわ。銃のスリングは当然のこと、襟や袖の彫り込みとかなんとかかんとか。くわえて塗装においても、目玉描くどころか、瞳の光まで描き込む風潮すらあって(ギターのネタ関連でここ読んでる人には信じられんかもしれないけど、ホント描く人いるんだって!)、たまったもんじゃないです。もちろん、必ずそこまでやらなきゃいけないってものでもないけど、「ちゃんと出来てない自分」に対して、後ろめたさというか、至らなさを感じない訳にはいられなくてですね。

だったらフィギュアに手を出さなきゃいいじゃないかって話なんだけど、それはそれで味気ないのですね。それと、乗り物だけで存在感とか重厚感とか出そうとするとかえって難しいじゃあないですか。ヒトの模型と組み合わせたほうが、対比で乗り物の雰囲気が出しやすいところもあるわけです。
ともかく、フィギュアの塗装、とくに肌の色は、僕にとって多くの鬼門のうちのひとつなわけです。

まあそんなこと言って完成させないでいても積みが増える一方なので、出来不出来はこだわらず、複数のフィギュアの顔のまとめ塗りをしました。ただ、作業スペースは蛍光灯とZライトのミックス光なんで、これもまた肌色がわけわかんなくなる原因のひとつだったりするのだな。
ということで、日光のもとでパチリ。わかりにくいと思うけど、一人ひとり、顔色もバラバラ。まあ気にしてたら完成が遠のくだけなので、いたしかたないです。こいつらの関わってる車両が、4台ほど放置中なので。