雑駁記——藤沢図案制作所——

ざっぱく【雑駁】(名・形動) 雑然としていて、まとまりのないさま。「_な知識」「文明の_なるを知らず、其動くを知らず」〈文明論之概略諭吉〉

「<紅白歌合戦>英人気歌手スーザン・ボイルさんがゲスト出演」だと

まずは、ざっと近況をメモ代わりに。
藤沢図案制作所も不況の波に勝てず、というか負けっぱなしでして、遂に大阪の事務所を引き払うことになりました。
今月はその引っ越し作業で身体的にかなーり疲れてるんですが、どういう風の吹き回しだか、そんなときに限ってお仕事が舞い込んだりしております。
なんせ今年になって仕事で忙しいという経験がないもんですから、段取り組むのもえらく下手糞になっちまっててまいったもんです。
 
そんなこんなの中で、CCRはリズムの要であるドラムスの石松氏が脱退してしまいました。
にもかかわらず演奏会の予定は来年アタマまで既に入ってまして、先日12月20日もあびこのBeat Inにて演奏会でした。20日は、何度か対バンをしていただいた(させていただいた?どっちでもいいけど)Mam & e.LoversのドラムスでNei-Younの盟友Sさんにお手伝いいただきました。
CCRのサイトに告知すらできず完全に事後報告になってしまったこと、ここで関係各位にお詫びいたします。
この日の対バンは、主にリッチー・ブラックモア関連のハードロック(RainbowとかDeep Purpleとかね)のカバーバンドと、oasisのカバーバンド。
私、このたびこのoasisのカバーバンド(「oyasis」と言って、この夜がお披露目演奏でした)にもギターで参加することになりまして、なんせ数年ぶりに緊張しまして、自分の演奏もボロッボロだったことのみを記させていただくことにしておきます。
とにかく、この日の演奏会、自分としてはいろいろと発見つーか、気づくことがあって面白かったです。そのことはいずれ改めて書くかもしれません。書かねえだろうがなあ。
 
てな感じで、模型カンケーはちょっと止まっております。うーむ、カタツムリくらいの速度で進んではいるかなあ?

 
 
で、ここからが本日のお題です。
以下はYahoo!ニュースからの転載。

12月24日20時1分配信 毎日新聞
 NHKは24日、大みそか紅白歌合戦に英国の人気歌手スーザン・ボイルさん(48)がゲストとして出演すると発表した。来日は初めて。

 ボイルさんは4月、イギリスのオーディション番組に出演、その歌唱力が高く評価された。映像は動画投稿サイトを通じて世界に発信され、話題を集めた。11月に発売したデビューアルバム「夢やぶれて」は英国や米国、日本でもヒットチャート1位を記録。NHKは「歌の力で夢をつかみとった方で、紅白のコンセプトである『歌力』に通じる」などと述べた。

 
スーザン・ボイルさんのアルバム『I Dreamed a Dream』、確かに良いです。てゆーか「(若干の皮肉もこめて)フツーに良いアルバム」です。デビューまでの顛末やインパクトがひととおり収まった今聴いた方が、余計な付加価値とか関係なく聴けて、かえって良いと思えるんじゃないでしょうか。
一曲目の「Wild Horses」(これがオープニングってのも個人的には結構すごいのだが)に始まって「Cry Me A River」「Daydream Believer」「Amazing Grace」などなど、でもってラストが「Silent Night」。伴奏もシンプルかつスタンダードで、つまりは、選曲・アレンジともに奇をてらったところが全くない、ひとえに名曲を優秀な歌い手がちゃぁんと歌ったというだけの音盤であります。
聴いてみて、音楽ってこれでいいんじゃん、と思いましたですよ。単に新しければいいという時代でもない現在において、結局、いい曲をいい演奏やいい歌唱で録れば、ちゃんといい作品になるんじゃん、ってことです。初回特典DVDもマスタリング違いも特別ジャケットも別にいらんのですよ、音楽があれば(ま、1年以内に紙ジャケ仕様とか出るかもしれんが)。
 
そのスーザン・ボイルが紅白に出演する、と。
これ、何か違うよな。
今年の紅白歌合戦って、例年以上に見苦しいですね。スーザン・ボイル出演もそうだけど、「歌の力」とか言って紅白オリジナル曲を作ります、とか(そんなの「サライ」使わしてもらえばいいことじゃん)、加藤清史郎くんと大橋のぞみちゃんの“夢の共演”‎とか(私にとっちゃある意味サイテーの企画。てゆーか、マジで「こども店長」って誰にウケてんの???)。
歌合戦をする筈の「本戦に出る歌手」の影がやたらと薄いんじゃないですかね。
上の記事の引用に「NHKは「歌の力で夢をつかみとった方で、紅白のコンセプトである『歌力』に通じる」などと述べた」とあるけど、だったらそもそも「本戦に出る歌手」の選考基準を「歌の力のある歌手」にすればいいじゃないのか、と思ったんだけど。
ゲストとか審査員(何を基準に何の審査してるんだか、キム・ヨナの採点並みに不明だよなあ)とか企画とかで奇をてらったことするくらいなら、「歌の力のある歌手」がいい歌を歌ってるところをちゃんと放送すればいいんじゃないのか、と。

(ちなみに「ある歌を良いと思うかどうかは聴く人次第だ」とか「誰が歌の力のある歌手なんだ?」とかについての議論とか考察は控えます。あまりにも無粋なんで。)
 
まあ、今年の大晦日の夜にテレビ見るとしたら、結構な数の人が「ガキ使」に流れると思いますが。
 

I Dreamed a Dream

I Dreamed a Dream

 
ついでに、僕がここ数年こっそり大好きなアルバムがこちら。
この人(CANDYE KANE)の歌はスーザン・ボイルとはまた全然方向性が違って、パワフルかつキュート。良いですよ。

Swango

Swango