雑駁記——藤沢図案制作所——

ざっぱく【雑駁】(名・形動) 雑然としていて、まとまりのないさま。「_な知識」「文明の_なるを知らず、其動くを知らず」〈文明論之概略諭吉〉

ハイテックモデル Jagdpanther、なのですが…


 
6年前くらいに作ったグンゼのハイテックヤクトパンターです。
メタルパーツやらエッチングパーツやら真鍮線やらを初めて使って作ったもので(なんたってキットに入ってるんだもん)、当時、完成までにそれなりに苦心したように思います。
メタルパーツが多いので、完成するとずっしり重いです。ゲベックカステンなんか、無垢のメタルパーツなんだもん。あと、リベットとか予備履帯止めのピンとか、やたらと虫ピンを使う指示になってまして、いちいち虫ピンをカットするのがめんどくさいのと、これでニッパーひとつつぶしてしましました。
 
そんなことよりこいつにはちょっと後悔してることがありましてね。
 
マズルブレーキのつく向きが明らかにおかしいのです。いやまあ、大戦後期の混乱の中、こんなのもあったかもしれないけど(?)模型的にはあまりにも不細工です。
当時の俺、なぜ気づかなかったんだ???
 
塗装もなんだかねえ。以前にも書いたかもしれませんが、かつての僕は、プラモデルって実物を縮小してるものであって、まさか省略箇所とかメーカーごとに独自の解釈があるなんて考えもしなかったわけでして、同様に、塗料についても、まさか現代になってもドイツ車両の色について決定的な結論が出ていないなどと知る由もなく、指定された色を使えばそのまま実車の色と同じなんだと思ってたのですね。
なので、こいつはいずれの色もビンの色のまんま。タミヤアクリルのダークイエローとダークグリーンとダークブラウンです。気をつけましょう。明るめに調色しないと、こんなふうに辛気くさくなります。
 
部屋のスペースも限られてるし、積みも増えてく一方だし、とっとと廃棄処分するべきなんでしょうけどね……
(で、マチルダはどーなってるんだ??)